神戸徳洲会病院 小児科/いずい医院 泉井雅史先生には「POTS概要~500名の診療経験から得た実践アプローチと留意点~」をお話頂きました。

OD概要と現状の治療、海外を中心とした最新の治療、重症・難治例に対するアプローチ、ODとの向き合い方について教えて頂きました。現状、診断はすすんできましたが治療方法が途上であり、非薬物療法、心理療法に加え、2010年代からは北米を中心にODの病態解明・治療開発がすすみ、病態に応じた薬剤治療が注目されていることをお話頂きました。

病態ごとに、神経障害型に血圧を上げる薬、循環血液量減少型には水分を保持する薬、高アドレナリン型には脈を抑える薬、自己免疫型には免疫を治す薬、という考え方です。

また治療を行ってもなかなか症状が改善しない場合に、本当にODなのか、ODの原因は何か、という考え方を教えて頂き、睡眠相後退症候群、若年性起床困難症、低塩分摂取性低血圧症、慢性上咽頭炎、脳脊髄液減少症、慢性疲労症候群などを挙げて頂きました。

とても厄介な病気ですが、病気を通じた子どもの成長、他人の苦しみを理解できる、強く優しい人になれるというお言葉を頂きました。


各講義の実施模様を順次掲載しています

【実施模様(1)】「POTS概要~500名の診療経験から得た実践アプローチと留意点~」(泉井雅史先生)
【実施模様(2)】「POTSに対する臥位エルゴメーター開発による運動療法」(石崎優子先生)
【実施模様(3)】「POTSの病型の分類とそれに基づく治療の実践」(小川禎治先生)
【実施模様(4)】「POTSの薬物療法を考える」(松浦優子先生)
【実施模様(5)】「POTSと神経発達症 ~アプローチのし方を中心に~」(多田光先生)
【実施模様(6)】「POTSに対するホルター心電計を用いた心拍変動解析 ― POTSでは自律神経はどの様に変動するのか?―」(高橋健先生)
【実施模様(7)】「心エコーで覗くPOTSの病態」(神保詩乃先生)