2022年2月27日(日)「POTSセミナー ~さまざまな原因と診療の最新動向~」を開催し、オンラインで約120名の方にご参加頂きました。
東京女子医科大学附属足立医療センター 内科の佐藤恭子先生、日本医科大学付属病院 脳神経内科の中根俊成先生にご講演頂きました。
佐藤恭子先生からは「POTSの概要:症状、診断、治療」についてお話頂き、POTSの概要、症状や診断・病態、さまざまな非薬物療法やお薬について、教えて頂きました。
患者さんが「困っている事、出来ている事と出来ていない事、どのような時に症状が酷くなったり和らいだりするか」をメモして受診時に持参する事や、ゆる体操のアドバイスなども頂きました。
POTSの多様性、すべての患者様に有効な治療方法はまだ無い事、社会的な認識の拡充の必要性を、Take Home Messageとして頂きました。
中根俊成先生からは「免疫が介在する起立不耐症などの自律神経障害 =免疫疾患からコロナウイルス感染まで=」についてお話頂き、
さまざまな自律神経の症状、免疫の仕組みや免疫を介する病気、神経免疫疾患の概要や治療、自己免疫性自律神経節障害(AAG)の症状や多様性、POTS、子どものケースを教えて頂きました。
またブレインフォグなどの脳の症状、他の自己抗体、Long COVIDなどで現在考えられることを、さまざまな報告を交えて教えて頂くとともに、
免疫を介する自律神経障害について、より良き治療のための今後の展望も丁寧に教えて頂きました。
質疑応答は、参加者に事前アンケートで先生方に聞きたい事を募り、トークセッションで取り上げて、質疑応答に代えさせて頂きました。
経過の見通し、再発、妊娠、胃腸症状、運動療法、療養や治療、診断や検査、さまざまな症状、支援など、多くの質問を頂き、先生方からお話を伺う事ができました。
加えて、参加者の皆様の置かれている状況や、伝えたいことも伺い、まとめました。
POTS and Dysautonomia Japanは、POTSや関連する自律神経障害の社会的な認識を高め、診療・支援につながることをめざして、今後も取り組んでまいります。
先生方、参加者の皆様、ご支援・ご協力を下さった皆様に心より御礼申し上げます。
■ 過去のセミナーの実施模様・アンケート結果 |