POTSの診断

POTSの診断基準 1-6

  • 立位で諸症状(立ちくらみ、動悸、震え、脱力、目がぼやける、運動不耐、疲労感などの症状)が悪化し、臥位で軽減する
  • ヘッドアップチルト試験や起立試験で臥位から立位とした時に、10分以内に1分間の心拍数が30以上上昇する
    (20歳未満は、10分以内に1分間の心拍数が40以上上昇する)
  • 起立時の血圧低下がない(収縮期血圧 20mmHg以上の低下がない)

診断の補足事項

  • POTSは夕方と比べて午前中のほうが症状が強い。診断の精度を高めるには起立試験は午前中に行う方がよい。5
  • 症状の継続が3カ月以上でPOTSと診断することが増えてきている。4-7
  • 立位時の頻脈を起こす他要因(脱水・失血などの急性血液量減少、副腎不全・カルチノイド腫瘍・甲状腺機能亢進症・褐色細胞腫などの内分泌障害、貧血、不安・パニック、薬の影響、長期臥床)が無い事を確認する。1,4-6

患者さんの受診前のヒント

POTSが疑われる患者さんは、自宅の血圧計で、症状が現れる時間帯に、以下のような方法で臥位と立位の血圧・脈拍を測定し、データを診察時に持参すると診療がスムーズになることがあります5(失神して頭をふつけないように注意してください。症状が重い場合などは起立位でなく座位で測定してかまいません。)

1. 横になり安静にして10分後に、血圧・脈拍を測定
2. 立ち上がって(または座って)1~2分おきに、血圧・脈拍を測定
3. 10分後(または途中でギブアップした場合)横になって、血圧・脈拍を測定

患者さんは症状が強い時間帯に通院できないことが考えられるので、できるだけ真の状態を主治医に共有してください。
POTS・起立不耐症コミュニケーションブックには測定データを記入できるシートがあります。
POTS・起立不耐症コミュニケーションブック(冊子)はこちら

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最終更新日:2025年11月15日