若い患者さん向けPOTSアドバンスセミナー2024 の講義に出てくる用語の一部をかんたんに説明します。
|ホルター心電図|心拍変動解析|心エコー(心臓超音波検査)|下大静脈|
ホルター心電図
日常生活での心電図を長時間(24時間)にわたり記録し、普段の行動の中で心電図がどのように変化するか、何らかの症状(胸痛、動悸、めまいなど)があったときに心電図がどのようになっているかを調べる検査です。
(参考:国立循環器病研究センター )
心拍変動
人の心拍は規則的に見えますが、実は心拍の間隔には微妙な変化が起きています。この微妙な変化のことを心拍のゆらぎと呼び、心拍変動(HRV)という指標で分析されます。
心拍変動は自律神経の働きの影響を受けています。HRV(心拍のゆらぎ)が大きいと副交感神経が優位(リラックス状態)、HRVが小さいと交感神経が優位(緊張状態)とされています。
上述のホルター心電図の記録を用いて、心拍変動を解析することができます。
(参考:Upmind 心拍のゆらぎと自律神経 )
心エコー(心臓超音波検査)
心臓は4つの部屋と、4つの弁と呼ばれるもので構成されています。心エコー検査では、これらの部屋の大きさや働き、また弁の動きなどについて超音波を用いて詳しく観察することで、様々な心臓病の診断や治療方法の選択と治療効果の判定に役立ちます。
(参考:国立循環器病研究センター )
下大静脈
下大静脈(かだいじょうみゃく)は下半身の血液を集めて、心臓に戻す静脈です(画像の中央付近の青い血管)
下大静脈を確認すると、下半身の血液がどのように心臓に戻っているかを検討することができます。
上述の心エコー検査を用いて、下大静脈の太さ(径)などを知ることができます。